Kotiaika流アップサイクルガラスーその生まれた理由ー

― 捨てられるはずだった瓶から、「記憶のカケラ」へ

最初のきっかけは、「もったいない」。
そこから「美しい」に変わり、さらに「記憶を残す」へ。
酒屋で出会った、ガラス瓶。
Koti CandleからKotiaikaへと変わる頃、私の中で生まれた、ひとつの表現のお話です。

目次

瓶に目が留まるようになった

―酒屋で出会った、たくさんの瓶

Uターンした当初、私は酒屋に勤めていました。
お酒はたしなみますが、もっぱらスーパーで缶チューハイを買うことが多かったので、それまでは、なかなか酒屋に行く機会がありませんでした。
実際に酒屋で働いてみると、専門店だけあって、たくさんのお酒の瓶がずらっと並んでいます。
それは、なかなかの圧巻でした。
ラベルが可愛かったり、面白かったり。
瓶そのものの形がオシャレだったり、個性的だったり。
ウイスキーなどには、瓶そのものがひとつのデザインになっているようなものもあります。
全部のお酒を飲んで覚えるわけにもいかないので(笑)、私は瓶のルックスを頼りにしながら、少しずつ商品知識としてお酒を覚えていきました。
そうしているうちに、いつの間にか、私は「お酒」だけではなく、「瓶そのもの」にも目が向くようになっていました。

瓶には、「その先」がある


酒屋では、飲食店や一般のお客様から、たくさんの空き瓶を回収していました。
空になった瓶は、酒屋を入口として、その先のいくつもの工程へ進み、リサイクルされていきます。
私はそれを見ながら、酒屋という場所は、瓶が新しい姿へ生まれ変わっていくための「第一の入口」なのだと思うようになりました。

「こんなにきれいなのに。」

― 行き場を失った瓶たちとの出会い

酒屋で瓶を回収しても、すべての瓶がリサイクルされるわけではありません。
リサイクルの対象にならない瓶もありました。
幸か不幸か、青や緑、水色など、私が「きれいだな」と思う色の瓶。
そして、主にウイスキーなどに多い、形がオシャレでカッコいい瓶。
ラベルではなく、瓶そのものに絵や模様が描かれているような、個性のある瓶。
そういう瓶ほど、行き場を失っていることがありました。
「こんなにきれいなのに。」
「この瓶たちを、どうにかできないだろうか?」
そう思ったことが、Kotiaika流のUPCYCLED GLASSが生まれるきっかけになりました。

もう一度、「パーツ」として

― 捨てられるはずだった瓶に、新しい役割い

最初に考えたのは、空き瓶を加工して、もう一度「パーツ」として価値を持たせることでした。
加工してできたアップサイクルガラスに穴を開け、丸カンなどで繋いでアクセサリーにしたり、キャンドルの装飾として使ったり。
もともとは瓶だったものが、別の形の作品の一部になる。 それだけでも、私にとっては十分に面白いものでした。

けれど、KotiaikaのUPCYCLED GLASSは、そこで終わりませんでした。

「素材」から「記憶のカケラ」へ

― 形を変えても、残したいものがある

今では、空き瓶から生まれたKotiaika流のアップサイクルガラスは、単なる素材としての「パーツ」ではなく、**「記憶のカケラ」**として、さらなる役割を担っています。
大切な思い出と結びついた瓶を、新しい作品の一部として残す。

例えば、
大切な人との思い出。
特別な日に飲んだお酒。
旅行先で買ったもの。
思い出の場所につながる瓶。
割ってしまったお気に入りのグラス。

……そのままの姿では残しにくく、捨てられてしまうもの。
実際に、捨ててしまった事、誰しもあるのではないでしょうか。

その瓶が持っていた時間を、次へ

― アップサイクルは、「もの」だけをつなぐものじゃない

役目を終えて捨てられるはずだったこの瓶や破片。
それを、ただ捨てるのではなく、形を変えて、傍に残すことはできないか。

形は変わっても、そこにあった時間まで消えてしまうわけではない。

そう考えるようになったことが、Kotiaika流アップサイクルの考え方につながっています。

Kotiaika流、アップサイクル

― 「捨てられるもの」ではなく、「まだ物語の途中にあるもの」

「捨てられるはずだった瓶に、もう一度、新しい役割を。」
その最初の思いから生まれたKotiaika流のUPCYCLED GLASS。
単なる素材の再利用ではありません。
形を変えながらも、その瓶が持っていた時間や記憶を、次の作品へつないでいく。
そんな誰かの、小さな物語を持った素材です。

これからのUPCYCLED GLASS

― アップサイクルは、「もの」だけをつなぐものじゃない。

Kotiaikaでは、これからも空き瓶やガラスの破片などを加工し、**UPCYCLED GLASS(アップサイクルガラス)**という素材として、さまざまな作品に取り入れていきます。

その中でも、大切な思い出と結びついたガラスを、新しい作品の一部として残していくものを、**「記憶のカケラ」**としてご紹介していく予定です。

アップサイクルガラスは、まだまだいろいろな表現へ広がっていく素材。

そして「記憶のカケラ」は、その中にあるひとつの物語。

これから、どんな作品が生まれていくのか。

私自身も楽しみながら、素材と向き合っていきたいと思います。

Kotiaikaの表現について、もう少し前の話から読んでみたい方はこちら。
Journal #001「もしかして、あの『直島』が原点?」

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